休学ワーホリ体験談~留学に行くと失うものより得られるものの方がはるかに多い
2024年4月5日
カナダの人気都市バンクーバーで1年間のワーキングホリデーを経験されたYukikoさん。
英語教授法を学ぶことができる「TESOLコース」を約半年間受講し、ワーホリ後半戦は飲食店でのアルバイトに従事。
タフな経験を赤裸々に語っていただきました。
渡航先で働くことができれば滞在中や帰国後の経済的な不安が少しは減るかなと思いワーホリで行くことに決めました。
出発前の段階で英検準1級を持っていて基礎があったので、通常の一般英語コースは受講せず、よりハイレベルな大学進学英語コースの受講をご提案しました。
2週間で1つのチャプターを進めて、チャプターごとにエッセイとプレゼンの提出、発表がありました。
教科書で取り扱うトピックの内容、 語彙、文法が全てアカデミックなので(当たり前) ついていくのに必死でしたが、がんばれば先生やクラスメイトもサポートしてくれるしわたしみたいなのでも卒業きるのでチャレンジしたい方はぜひ、と思います。
授業中無表情で黙りこくっていたので何度も 「わからないなら言って!わかったならそういう顔をして!」と言われていました。
卒業する頃にはわたしの耳も英語に慣れてきて受講開始時よりはかなり授業態度が変わったのではないかと思います。
わたしが受講してた時はたまたまクラスメイトが1人しかいなかったのであまり参考になるデータを持って来れず申し訳ないのですが…。
その子はメキシコ人の女の子で、 はっきりとは覚えてませんが化学に関連する仕事をしていたと思います。年齢は20代後半で、 メキシコでやっていた仕事を退職し、カナダで大学に通い直したいと言っていました。
こんなちょっとしたディスカッションがなんだかんだ一番英語の練習になったし、単語も楽しく学ぶことができたと思います。
① 【英語教授法】TESOLサーティフィケート(4週間)
② 【英語教授法】TESOLチルドレンディプロマ実習あり(8週間)
③ 【英語教授法】TESOLティーンズ&アダルトディプロマ実習あり(8週間)
の3種類に分かれており、それぞれに無給のインターンシップ(Practicum、プラクティカム)を追加することができます。
Yukikoさんは①〜③をすべて受講され、②、③でプラクティカムを実施しました。
まずは、① 【英語教授法】TESOLサーティフィケート(4週間) についてお伺いしていきましょう。
ざっくり言ってしまうと英語を外国語とする生徒への英語の教え方を学んでいたのですが、ここで書くには無理がるほど膨大な情報量を4週間で詰め込まれました。
英語の先生に限らず、 教育に携わっている方なら受けて損はないかなと思います。
先生がこだわって一貫していたことを一つ挙げるのなら、生徒の発言を増やすということです。基本参加型なのでアウトプットの機会も多くスピーキングがかなり伸びました。
TESOL全体がしんどいコースなのですが、中でもマイクロティーチングという、 授業内で行われる模擬授業が特に大変でした。
授業で教わった内容を全てカバーした上で、個性とか創造力も問われるし、もちろん英語もまともに使えてないと評価に響くし、 といった感じで、準備段階から当日の発表まで、クラスみんな頭を抱えて最終的にはChat GPTに全任せみたいな感じでした。
ちなみに模擬授業の長さはクラスのサイズによって変わります。
わたしが受けていた時は日本人の生徒がほとんどでした。年齢層は少し高めです。
わたしと同じように大学を休学してきてた子は全体で2人しかいなかったです。
あとは大学/大学院卒業後の就職前に来ている人や、小学校の先生、英会話スクールの先生などがいました。
=====
次に、② 【英語教授法】TESOLチルドレンディプロマ実習あり(8週間)についてです。
筆記のテストが一番大変だったのは間違いなくこのコースだったのですが、そこで培った内容がまあこの後の実習期間で恐ろしいほど役に立ちまして。
授業しながらも先生の実体験などを教えてくださるのですごく説得力がありますし、バンクーバーで受けた授業の中で最も思い出深いクラスです。
他のクラスに比べると、先生のお手本を見る時間や自分たちで実践させてもらえる時間が多かったように思います。
朝イチでゲームから始まったり、教科書で学んだ内容をロールプレイしてみたりだとか。
もちろん先生の話を聞いて板書する時間もそれなりに長いのですが、、内容は個人的に一番面白かったので全体の中ではお気に入りの授業です。
授業中よく寝ちゃってたけど、、。(最悪〜)
前述した通り、筆記の試験が本当に大変です。覚えることが山ほどあって、しかもテストの作りが意地悪(よく言えば理解度がすぐわかるテスト)なのでただの暗記とかでは戦えないです。
もちろん授業で全て教わる内容だし、先生もサンプルのテストとかやってくれるから全部自力ではないのですが、、でも、、大変でした。
このコースはバイトと両立しない方がいいです。
あと、現在はもう変更されていることを祈りますが、3週目のスケジュールが異次元の忙しさです。もう、あの、記憶がないくらい。
毎日何かしらのテストとか発表があって、ほっと一息ついてる間もなく気づいたら卒業してる感じでした(4週目の記憶もない)。
これを読んでくださっているあなたが受ける頃にはあのスケジュールが変わっていることを心から祈ります、、。アーメン、、。
わたしが受けた時はクラス全体が4人しかいないという異常な状況だったのですが、国籍は全員日本で、年齢層はわたしともう1人が大学生、残りの2人が30代の方でした。
そのうちのお一人は小学校の先生をされていた方で、もう一人は空港で勤務されていた方でした。
=====
最後に、【英語教授法】TESOLティーンズ&アダルトディプロマ実習あり(8週間)についてです。
代わりにTKTという試験の模擬テストを受けます。
この試験対策として膨大な量の英語を読むことになりますが、実際最初から最後までちゃんと読んでる人はわたしのクラスにはほとんどいませんでした。みんな勘で解いてたし、思ったよりできてました。
基本はTESOLと同じです。後半は一番最後にあるサイエンスフェアという大きな行事に向けての準備がメインになります。
クラスのみんなで居残りをして作業したのが学祭みたいで楽しかったです。
TKTの教科書を読んでこい!という雑な課題は途中まで本当に大変でしたが、 慣れれば大丈夫です。
サイエンスフェアの準備も最初はどうなることかとみんなでびくびくしてましたが、先生が全力サポートしてくれるので(友人談:多分外部向けのイベントだから)これもそこまで心配する必要はないです。
マイクロティーチング に比べれば…こんなもの…。
TESOLよりも学生が多かった印象です。あと台湾人の子が1人いました。年齢層は平均すると20代半ばくらいです。
わたし自身教室で教えた経験がなかったのですが、授業準備やら立ち位置やらワードチョイスやらゲームの説明やら、人に何かを教える上で絶対に必要だけど、でも誰かに教わるような名前の付いているものでもなくて、でもやっぱり絶対に必要な、細々とした何かをたくさん体得できました。
大学を卒業後教育関係の職に就いたらありとあらゆる場面で役に立つと思います。
もし別の道を選んだとしても、日常で繰り返されるコミュニケーションにおいてTESOL で学んだことを活かせる瞬間がたくさんあるのではないかと思います。
時給はどちらも最低賃金+チップです。
時間は2つ合わせて週20〜25時間くらいだったと思います。
ひたすらレジュメを落として歩いてました。ひたすらとか言って、2日でバイトが見つかった運の良い人間でしたが。
レジュメ落としのコツは、「雇ってない」 と言われた時にちゃんと食い下がることです。
「じゃあ人が必要になった時のためにレジュメ置いていくね!」とか、「この周りでいいお店知ってますか?」って聞くとか。
ハングリー精神とタイミングが重要です。あとは困ったらぴえんの顔をしましょう。どうにかなります。
日常会話などが多いキッチン内に対し、サーバーの仕事はお客さんとの会話といっても5フレーズくらいしか使わなかったので、お皿洗いをしていたバイト先での方が伸びました。 韓国語が。
何をするんでも全部外国語なのが、当たり前なのですが本当にストレスでした。
遅刻の連絡とかシフトの調整とか帰国日についてとか、いちいち説明させるな!と思っていました。
でもそのおかげ身についた語彙や表現があるので、これまたかなり自分の成長を感じました。韓国語の。
わたしは方向音痴なのですが、こんなわたしでもすぐに道を覚えられるほど広さも交通機関の簡略さもちょうどいいです。
都会的な部分もありながら自然が多いし、夏は蒸し暑くないし、日が長いし、物価は高いけどチップももらえるし、楽しい場所でした。
日本食レストランやアジア系のスーパーもたくさんあるのでご飯系のホームシックは特になかったです。
基本的なものは手に入ります。美味しいお刺身は高いけど。
あとご飯系でいうと、いろんな国から来たいろんな人たちがいろんな国のご飯屋さんを開いてくれているので、バンクーバーだけで世界旅行をしている気分になれます。
友達といったメキシコ料理屋さん、美味しかったなあ。
道端で寝ている人、 人のなのか大型犬のなのかわからない大便、マリファナの匂い、電車やバスの中で一生寝ている人など。
バイト先の場所もよくなかったので、バンクーバーの中でもそんな人たちと距離が近い生活をしていたかなとは思います。
最初は怖かったですが、絶対にわたしでも勝てそうな人が大半なのと、どうしてもそんな浮浪者ゾーンを夜に1人で歩かなくてはいけなことも多かったので、慣れましたし、視界が草食動物くらい広くなったと思います。自ずと。
そもそもわたしが英語圏の国に1年滞在したいと思っていたのは、「滞在期間と言語の伸びは比例する」という仮説を立てていたからです。
まあわたしが立てた仮説というよりかは、多くの人が思っていることだと思います。
しかし、わたしの尊敬するゼミの先生はこのような中身のない一般論には反対派の方でして。わたしもその先生、あ、大先生のもとで色々な論文を読ませてもらい、もしかしたらカナダに行くだけでは英語は伸びないかも、、?と思う時期もありました。
でもまず日本を出てみないと話にならないし、そんな議論を繰り広げている人たちと同じ土俵に立てないなということで、モルモットとしてカナダで過ごしながら自分の英語力を客観的に観察してみることにしました。
わたしがもともと思い描いていたのは、先ほども書いたような右肩上がりの伸びでしたが、10ヶ月弱いた結果、自分が置かれる環境によって英語力にはばらつきがあることがわかりました。
例えば、最初に受けたEPEという授業の後半では耳も英語に慣れてきてインプットもアウトプットも毎日毎秒すごかったので、夢も英語で見るくらい英語脳が出来上がっていました。
言葉を発しなくても、頭の中で考え事をするだけでも日本語より先に英語が出てきてしまうような、そんな時期がありました。
反対に、学校を卒業した10月以降はバイトと家の往復で英語を使う機会がほとんどなかったため英語力はどんどん下がっていきました。
こんな感じで、わたしの英語力の伸びは「環境に左右される」ということがわかりました。
今は色々な技術が発達した上、ネット上に色々な先生もたくさんいらっしゃいますし、わざわざ国境を越えずとも言語を伸ばすことができるのではないかとわたしは思います。
言い方を変えると、海外に行ったからといって必ずしも何かの言語が飛躍的に上手になるとか、性格が変わるとか、そんなことはないということです。
常に何かを伸ばす努力、自分を変える努力があって初めて成長できるのだと思います。
海外滞在はある程度の資金とビザがあれば誰でもできますので、行ったわたし/俺すごいでしょ、で終わらず、実りのある時間の使い方をしてほしいですし、わたしも次の機会にはそうしたいです。
なかなか難しいことだし、こんな人に偉そうに言えるほど毎日を立派に過ごせていたわけではないのですが、、。自戒も込めて書いておきました。
お洗濯とかお皿洗いとか、お買い物とか、今思えば全部自分でできる歳なのに全て両親(主に母親)に任せちゃってたなあと。
自責の念を込めて帰国してからはずっと母のお手伝いをがんばっています。いつまで続くでしょうか。
日本という小さな島国の、北海道というさらに小さな島(島?)でずっと育ってきたので、初めて遠い国で長期間過ごして様々な人や文化に出会い、世界を間よりずっと近く感じるようになりました。
バンクーバーで出会った日本の方にもたくさん良い影響を与えてもらったので、とにかく今後はフットワークを軽くして、世界各国どこでも飛んでいっちゃうような人間になりたいです。
目標というか野望という感じなのですが、今一番望んでいることはそれです。
バンクーバーにもたくさん知り合いができたのでその人たちにもまた会いに行きたいし、他の国の友達にも会いに行きたいです。
いつか仕事や健康上の理由などで身動きがとりにくくなってしまう前に、行きたい場所に行って会いたい人たちに会っておきたいです。
英語ができようができまいが、 若ろうが若くなかろうが、とりあえずありったけの貯金だけ持って、一歩飛び込んでみたらいいと思います。
きっと、想像や期待を超える経験になります。
あとバンクーバーで受けた授業について、わたしのnoteに詳しく書いてあるのでそちらをご拝読いただいた方が具体的でリアルな情報が手に入るかなと思います。
ということで許可も得てませんがnoteのリンクを貼って終わりにします。
なかなかひどい文だったと思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
留学するまでの期間でTOEICを650点から820点まで自力で伸ばし、アルバイトを掛け持ちして貯金をするなど、ひとつ目標を決めたらブレずに前進できるところがすごいなと思って見ていました。
バンクーバーでは良い意味でも悪い意味でも様々な経験・発見をしたようですが、なかなかみんなが言語化できないようなことを言葉にして体験談にしてくれました。
「環境によって英語の伸び方は変わる」
うん、本当にその通りですね。
この1年間で感じたことを今後の糧にして大活躍してください。
英語教授法を学ぶことができる「TESOLコース」を約半年間受講し、ワーホリ後半戦は飲食店でのアルバイトに従事。
タフな経験を赤裸々に語っていただきました。
ビザ | ワーキングホリデービザ |
---|---|
留学都市 | バンクーバー |
留学先学校 | SSLCバンクーバー校⇒ 大学進学英語コース(4週間) VICCC ⇒ 【英語教授法】TESOLコース(計20週間) ・TESOLサーティフィケート(4週間) ・TESOLチルドレンディプロマ実習あり(8週間) ・TESOLティーンズ&アダルトディプロマ実習あり(8週間) |
目次
- 1 休学ワーホリしようと思った理由
- 2 バンクーバーを選んだ理由
- 3 SSLCバンクーバー校の大学進学英語コースでスタート
- 4 VICCCに進学しTESOLコースがスタート
- 4.1 TESOL Certificate~授業内容
- 4.2 TESOL Certificate~授業の進み方
- 4.3 TESOL Certificate~大変だったこと
- 4.4 TESOL Certificate~クラスメイトの国籍、年齢層、背景
- 4.5 TESOL for Children with Practicum~授業内容
- 4.6 TESOL for Children with Practicum~授業の進み方
- 4.7 TESOL for Children with Practicum~大変だったこと
- 4.8 TESOL for Children with Practicum~クラスメイトの国籍、年齢層、背景
- 4.9 TESOL for Teens and Adults with Practicum~授業内容
- 4.10 TESOL for Teens and Adults with Practicum~授業の進み方
- 4.11 TESOL for Teens and Adults with Practicum~大変だったこと
- 4.12 TESOL for Teens and Adults with Practicum~クラスメイトの国籍、年齢層、背景
- 4.13 TESOLコース全体を通して学んだことを今後どのように生かせそうですか?
- 5 仕事について
- 6 バンクーバーについて
- 7 英語力について
- 8 ワーホリ生活を終えて成長したところ
- 9 今後の目標
- 10 これからワーホリしようか悩んでる方へメッセージ
- 11 担当の相澤から
休学ワーホリしようと思った理由
高校生の頃から英語圏の国に1年滞在することが夢だったので、交換留学かワーホリの2択でした。渡航先で働くことができれば滞在中や帰国後の経済的な不安が少しは減るかなと思いワーホリで行くことに決めました。
バンクーバーを選んだ理由
治安と外国人としての暮らしやすさ、あと英語の訛りが少ないと聞いたので(実際はアジア系やインド系の方が多く、わたしが理想としているニュートラルな英語は現地で生まれ育った人からしか発せられませんでした)。SSLCバンクーバー校の大学進学英語コースでスタート
4月にバンクーバーへ渡航し、最初の1ヶ月はSSLCバンクーバー校で 大学進学英語コース(English for Post Secondary Education) を受講したYukikoさん。出発前の段階で英検準1級を持っていて基礎があったので、通常の一般英語コースは受講せず、よりハイレベルな大学進学英語コースの受講をご提案しました。
大学進学準備コース~授業内容
2週間で1つのチャプターを進めて、チャプターごとにエッセイとプレゼンの提出、発表がありました。教科書で取り扱うトピックの内容、 語彙、文法が全てアカデミックなので(当たり前) ついていくのに必死でしたが、がんばれば先生やクラスメイトもサポートしてくれるしわたしみたいなのでも卒業きるのでチャレンジしたい方はぜひ、と思います。
大学進学準備コース~先生の教え方について
わたしを担当してくださっていた先生はかなりスパルタで、 また日本人特有の受動的な授業態度にもあまり慣れていない方でした。授業中無表情で黙りこくっていたので何度も 「わからないなら言って!わかったならそういう顔をして!」と言われていました。
卒業する頃にはわたしの耳も英語に慣れてきて受講開始時よりはかなり授業態度が変わったのではないかと思います。
大学進学準備コース~クラスメイトの国籍、 年齢層、背景
わたしが受講してた時はたまたまクラスメイトが1人しかいなかったのであまり参考になるデータを持って来れず申し訳ないのですが…。その子はメキシコ人の女の子で、 はっきりとは覚えてませんが化学に関連する仕事をしていたと思います。年齢は20代後半で、 メキシコでやっていた仕事を退職し、カナダで大学に通い直したいと言っていました。
アクティビティについて
新しい単語を学ぶ際、単に意味を教え発音の練習をして終わり、とかではなく、クラスメイトと(2人しかいなかったけど)知ってる単語とそうでないものに分けて意味を教えあったり、 推測したりする時間がありました。こんなちょっとしたディスカッションがなんだかんだ一番英語の練習になったし、単語も楽しく学ぶことができたと思います。
VICCCに進学しTESOLコースがスタート
VICCCのTESOLコースは、① 【英語教授法】TESOLサーティフィケート(4週間)
② 【英語教授法】TESOLチルドレンディプロマ実習あり(8週間)
③ 【英語教授法】TESOLティーンズ&アダルトディプロマ実習あり(8週間)
の3種類に分かれており、それぞれに無給のインターンシップ(Practicum、プラクティカム)を追加することができます。
Yukikoさんは①〜③をすべて受講され、②、③でプラクティカムを実施しました。
まずは、① 【英語教授法】TESOLサーティフィケート(4週間) についてお伺いしていきましょう。
TESOL Certificate~授業内容
ざっくり言ってしまうと英語を外国語とする生徒への英語の教え方を学んでいたのですが、ここで書くには無理がるほど膨大な情報量を4週間で詰め込まれました。英語の先生に限らず、 教育に携わっている方なら受けて損はないかなと思います。
TESOL Certificate~授業の進み方
わたしのカスみたいな語彙力ではとてもとても説明できないのですが、 先生がとにかくすごい方なので、特にこれと決まった教え方はなかったように思います。先生がこだわって一貫していたことを一つ挙げるのなら、生徒の発言を増やすということです。基本参加型なのでアウトプットの機会も多くスピーキングがかなり伸びました。
TESOL Certificate~大変だったこと
TESOL全体がしんどいコースなのですが、中でもマイクロティーチングという、 授業内で行われる模擬授業が特に大変でした。授業で教わった内容を全てカバーした上で、個性とか創造力も問われるし、もちろん英語もまともに使えてないと評価に響くし、 といった感じで、準備段階から当日の発表まで、クラスみんな頭を抱えて最終的にはChat GPTに全任せみたいな感じでした。
ちなみに模擬授業の長さはクラスのサイズによって変わります。
TESOL Certificate~クラスメイトの国籍、年齢層、背景
わたしが受けていた時は日本人の生徒がほとんどでした。年齢層は少し高めです。わたしと同じように大学を休学してきてた子は全体で2人しかいなかったです。
あとは大学/大学院卒業後の就職前に来ている人や、小学校の先生、英会話スクールの先生などがいました。
=====
次に、② 【英語教授法】TESOLチルドレンディプロマ実習あり(8週間)についてです。
TESOL for Children with Practicum~授業内容
子供達(ここでは12歳までが対象)に対してどう英語を教えていくか、ということをメインに、喧嘩の止め方、手遊びやゲーム、歌、子供たちのテンションの上げ方や下げ方、自尊心を傷つけない褒め方、叱りなどたくさんのことを学ぶことができる行動心理学の授業のような内容でした。筆記のテストが一番大変だったのは間違いなくこのコースだったのですが、そこで培った内容がまあこの後の実習期間で恐ろしいほど役に立ちまして。
授業しながらも先生の実体験などを教えてくださるのですごく説得力がありますし、バンクーバーで受けた授業の中で最も思い出深いクラスです。
TESOL for Children with Practicum~授業の進み方
他のクラスに比べると、先生のお手本を見る時間や自分たちで実践させてもらえる時間が多かったように思います。朝イチでゲームから始まったり、教科書で学んだ内容をロールプレイしてみたりだとか。
もちろん先生の話を聞いて板書する時間もそれなりに長いのですが、、内容は個人的に一番面白かったので全体の中ではお気に入りの授業です。
授業中よく寝ちゃってたけど、、。(最悪〜)
TESOL for Children with Practicum~大変だったこと
前述した通り、筆記の試験が本当に大変です。覚えることが山ほどあって、しかもテストの作りが意地悪(よく言えば理解度がすぐわかるテスト)なのでただの暗記とかでは戦えないです。もちろん授業で全て教わる内容だし、先生もサンプルのテストとかやってくれるから全部自力ではないのですが、、でも、、大変でした。
このコースはバイトと両立しない方がいいです。
あと、現在はもう変更されていることを祈りますが、3週目のスケジュールが異次元の忙しさです。もう、あの、記憶がないくらい。
毎日何かしらのテストとか発表があって、ほっと一息ついてる間もなく気づいたら卒業してる感じでした(4週目の記憶もない)。
これを読んでくださっているあなたが受ける頃にはあのスケジュールが変わっていることを心から祈ります、、。アーメン、、。
TESOL for Children with Practicum~クラスメイトの国籍、年齢層、背景
わたしが受けた時はクラス全体が4人しかいないという異常な状況だったのですが、国籍は全員日本で、年齢層はわたしともう1人が大学生、残りの2人が30代の方でした。そのうちのお一人は小学校の先生をされていた方で、もう一人は空港で勤務されていた方でした。
=====
最後に、【英語教授法】TESOLティーンズ&アダルトディプロマ実習あり(8週間)についてです。
TESOL for Teens and Adults with Practicum~授業内容
基本的にはTESOLのベーシックと大きな違いはありませんが、 このコースの特徴は教科書の内容に沿った筆記テストがないところです。代わりにTKTという試験の模擬テストを受けます。
この試験対策として膨大な量の英語を読むことになりますが、実際最初から最後までちゃんと読んでる人はわたしのクラスにはほとんどいませんでした。みんな勘で解いてたし、思ったよりできてました。
TESOL for Teens and Adults with Practicum~授業の進み方
基本はTESOLと同じです。後半は一番最後にあるサイエンスフェアという大きな行事に向けての準備がメインになります。クラスのみんなで居残りをして作業したのが学祭みたいで楽しかったです。
TESOL for Teens and Adults with Practicum~大変だったこと
TKTの教科書を読んでこい!という雑な課題は途中まで本当に大変でしたが、 慣れれば大丈夫です。サイエンスフェアの準備も最初はどうなることかとみんなでびくびくしてましたが、先生が全力サポートしてくれるので(友人談:多分外部向けのイベントだから)これもそこまで心配する必要はないです。
マイクロティーチング に比べれば…こんなもの…。
TESOL for Teens and Adults with Practicum~クラスメイトの国籍、年齢層、背景
TESOLよりも学生が多かった印象です。あと台湾人の子が1人いました。年齢層は平均すると20代半ばくらいです。
TESOLコース全体を通して学んだことを今後どのように生かせそうですか?
わたし自身教室で教えた経験がなかったのですが、授業準備やら立ち位置やらワードチョイスやらゲームの説明やら、人に何かを教える上で絶対に必要だけど、でも誰かに教わるような名前の付いているものでもなくて、でもやっぱり絶対に必要な、細々とした何かをたくさん体得できました。大学を卒業後教育関係の職に就いたらありとあらゆる場面で役に立つと思います。
もし別の道を選んだとしても、日常で繰り返されるコミュニケーションにおいてTESOL で学んだことを活かせる瞬間がたくさんあるのではないかと思います。
仕事について
仕事内容、 時給、 時間数
韓国料理屋のお皿洗いとサーバーをやっていました。時給はどちらも最低賃金+チップです。
時間は2つ合わせて週20〜25時間くらいだったと思います。
仕事探しの方法
ひたすらレジュメを落として歩いてました。ひたすらとか言って、2日でバイトが見つかった運の良い人間でしたが。レジュメ落としのコツは、「雇ってない」 と言われた時にちゃんと食い下がることです。
「じゃあ人が必要になった時のためにレジュメ置いていくね!」とか、「この周りでいいお店知ってますか?」って聞くとか。
ハングリー精神とタイミングが重要です。あとは困ったらぴえんの顔をしましょう。どうにかなります。
仕事をして学んだこと
わたしは運よくキッチン内と外の両方を経験できましたが、意外にキッチンの中にいる方が言語は伸びるということです。日常会話などが多いキッチン内に対し、サーバーの仕事はお客さんとの会話といっても5フレーズくらいしか使わなかったので、お皿洗いをしていたバイト先での方が伸びました。 韓国語が。
仕事で大変だったこと
何をするんでも全部外国語なのが、当たり前なのですが本当にストレスでした。遅刻の連絡とかシフトの調整とか帰国日についてとか、いちいち説明させるな!と思っていました。
でもそのおかげ身についた語彙や表現があるので、これまたかなり自分の成長を感じました。韓国語の。
バンクーバーについて
バンクーバーに住んでみての感想
外国人はとても住みやすい街です。わたしは方向音痴なのですが、こんなわたしでもすぐに道を覚えられるほど広さも交通機関の簡略さもちょうどいいです。
都会的な部分もありながら自然が多いし、夏は蒸し暑くないし、日が長いし、物価は高いけどチップももらえるし、楽しい場所でした。
日本食レストランやアジア系のスーパーもたくさんあるのでご飯系のホームシックは特になかったです。
基本的なものは手に入ります。美味しいお刺身は高いけど。
あとご飯系でいうと、いろんな国から来たいろんな人たちがいろんな国のご飯屋さんを開いてくれているので、バンクーバーだけで世界旅行をしている気分になれます。
友達といったメキシコ料理屋さん、美味しかったなあ。
バンクーバー生活で印象的な出来事
浮浪者が想像の倍います。道端で寝ている人、 人のなのか大型犬のなのかわからない大便、マリファナの匂い、電車やバスの中で一生寝ている人など。
バイト先の場所もよくなかったので、バンクーバーの中でもそんな人たちと距離が近い生活をしていたかなとは思います。
最初は怖かったですが、絶対にわたしでも勝てそうな人が大半なのと、どうしてもそんな浮浪者ゾーンを夜に1人で歩かなくてはいけなことも多かったので、慣れましたし、視界が草食動物くらい広くなったと思います。自ずと。
英語力について
英語力についてはわたしある大発見をしてしまいまして。身の回りにこの手の話を喜んで聞いてくれる人間があまりいないのでここで語らせていただきます。語るほどの内容でもないけど。そもそもわたしが英語圏の国に1年滞在したいと思っていたのは、「滞在期間と言語の伸びは比例する」という仮説を立てていたからです。
まあわたしが立てた仮説というよりかは、多くの人が思っていることだと思います。
しかし、わたしの尊敬するゼミの先生はこのような中身のない一般論には反対派の方でして。わたしもその先生、あ、大先生のもとで色々な論文を読ませてもらい、もしかしたらカナダに行くだけでは英語は伸びないかも、、?と思う時期もありました。
でもまず日本を出てみないと話にならないし、そんな議論を繰り広げている人たちと同じ土俵に立てないなということで、モルモットとしてカナダで過ごしながら自分の英語力を客観的に観察してみることにしました。
わたしがもともと思い描いていたのは、先ほども書いたような右肩上がりの伸びでしたが、10ヶ月弱いた結果、自分が置かれる環境によって英語力にはばらつきがあることがわかりました。
例えば、最初に受けたEPEという授業の後半では耳も英語に慣れてきてインプットもアウトプットも毎日毎秒すごかったので、夢も英語で見るくらい英語脳が出来上がっていました。
言葉を発しなくても、頭の中で考え事をするだけでも日本語より先に英語が出てきてしまうような、そんな時期がありました。
反対に、学校を卒業した10月以降はバイトと家の往復で英語を使う機会がほとんどなかったため英語力はどんどん下がっていきました。
こんな感じで、わたしの英語力の伸びは「環境に左右される」ということがわかりました。
今は色々な技術が発達した上、ネット上に色々な先生もたくさんいらっしゃいますし、わざわざ国境を越えずとも言語を伸ばすことができるのではないかとわたしは思います。
言い方を変えると、海外に行ったからといって必ずしも何かの言語が飛躍的に上手になるとか、性格が変わるとか、そんなことはないということです。
常に何かを伸ばす努力、自分を変える努力があって初めて成長できるのだと思います。
海外滞在はある程度の資金とビザがあれば誰でもできますので、行ったわたし/俺すごいでしょ、で終わらず、実りのある時間の使い方をしてほしいですし、わたしも次の機会にはそうしたいです。
なかなか難しいことだし、こんな人に偉そうに言えるほど毎日を立派に過ごせていたわけではないのですが、、。自戒も込めて書いておきました。
ワーホリ生活を終えて成長したところ
生まれて初めて実家を出たので、家事のレベルが一気に上がりました。といってもここに堂々とかけるような立派な食生活はしてなかったのですが。(照)お洗濯とかお皿洗いとか、お買い物とか、今思えば全部自分でできる歳なのに全て両親(主に母親)に任せちゃってたなあと。
自責の念を込めて帰国してからはずっと母のお手伝いをがんばっています。いつまで続くでしょうか。
今後の目標
やりたいことはたくさんあるのですが、色んな国へ行きたいと思うようになりました。日本という小さな島国の、北海道というさらに小さな島(島?)でずっと育ってきたので、初めて遠い国で長期間過ごして様々な人や文化に出会い、世界を間よりずっと近く感じるようになりました。
バンクーバーで出会った日本の方にもたくさん良い影響を与えてもらったので、とにかく今後はフットワークを軽くして、世界各国どこでも飛んでいっちゃうような人間になりたいです。
目標というか野望という感じなのですが、今一番望んでいることはそれです。
バンクーバーにもたくさん知り合いができたのでその人たちにもまた会いに行きたいし、他の国の友達にも会いに行きたいです。
いつか仕事や健康上の理由などで身動きがとりにくくなってしまう前に、行きたい場所に行って会いたい人たちに会っておきたいです。
これからワーホリしようか悩んでる方へメッセージ
悩んでるのなら、 行った方がいいと思います。 行って失うものより得られるものの方がはるかに多いからです。英語ができようができまいが、 若ろうが若くなかろうが、とりあえずありったけの貯金だけ持って、一歩飛び込んでみたらいいと思います。
きっと、想像や期待を超える経験になります。
あとバンクーバーで受けた授業について、わたしのnoteに詳しく書いてあるのでそちらをご拝読いただいた方が具体的でリアルな情報が手に入るかなと思います。
ということで許可も得てませんがnoteのリンクを貼って終わりにします。
なかなかひどい文だったと思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
担当の相澤から
大学1年生のときに初めて留学相談に来てもらって、しっかり計画を立てて留学を実現したYukikoさん。留学するまでの期間でTOEICを650点から820点まで自力で伸ばし、アルバイトを掛け持ちして貯金をするなど、ひとつ目標を決めたらブレずに前進できるところがすごいなと思って見ていました。
バンクーバーでは良い意味でも悪い意味でも様々な経験・発見をしたようですが、なかなかみんなが言語化できないようなことを言葉にして体験談にしてくれました。
「環境によって英語の伸び方は変わる」
うん、本当にその通りですね。
この1年間で感じたことを今後の糧にして大活躍してください。
短期/長期語学留学、ワーキングホリデーに関する詳しい詳細をお知りになりたい方は、お気軽に無料留学相談フォームからお問い合わせください