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TESOLコースで学んだ事を活かして高校で英語を教えて行きたいです

2016年1月12日
オーストラリア シドニーへワーキングホリデービザを活かし渡航され英語教師養成(TESOL)コースを受講されたAtsuroさんの体験談です

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写真 左 Atsuroさん(2015年12月現地視察時撮影)
項目 詳細
留学期間 8週間
留学都市 シドニー
留学先学校 Navitas English

(ナビタス・イングリッシュ(シドニー・シティ・キャンパス)
受講コース Certificae Ⅳ in TESOL

TESOLの授業内容について

先生について

コース中は、4人の先生に教わりました。2ヶ月の中で、最初の一週間は2人の先生が教え、残りの2人が三週間、4週間と教える形でした。こういう形になったのは他のコースとの兼ね合いでたまたまなったのかもしれません。どの先生もとてもフレンドリーで教えるということに関してかなり経験を積んだ方達でした。

先生方は全員がオーストラリア出身というわけではなく、ロンドン出身の方もいました。そのため、授業をすすめていくなかで、オーストラリア英語とブリティッシュ英語についての違いを学ぶ機会などもありました。

授業の進め方について

授業は10時30分から4時30分までと少し長めでした。3つのセクションに分かれていました。

最初は10時30分から12時30分までの2時間で、TESOLの理論をテキストを使って学んだり実際に生徒役になって授業をうけたりしていました。授業を受けてく中で、先生方が多くのアクティビティを紹介してくれ「これ自分の授業で使えるな」というのが多々ありました。授業時間が2時間と聞くと、大学の授業よりも長く聞こえますが、毎回あっという間に過ぎていて、まだもうちょっとやりたいのに、と思うこともありました。

その後、1時間の昼食休憩を挟み、午後1時30分から2時30分までの1時間のセルフアクセス時間がありました。この時間は何をするかというと、先生と今後の模擬授業について個別に話し合ったり、自分の模擬授業の準備をしたりしていました。そのためパソコン室に行ってて教室にいない人が居たり、模擬授業で使う教材をハサミで切ってる人が居いたり、先生とパソコンを見ながらいろいろ話している人がいたりという自由な時間でした。この準備の時間はかなりありがたかったです。

そして最後に2時30分から4時30分まで模擬授業の時間でした。

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最初の1ヶ月はペアを組み一組1時間の模擬授業が与えられ、一人あたり30分の模擬授業をしていました。3回ほどパートナーを変えて模擬授業をする機会が与えられました。残りの1ヶ月は個人で模擬授業をすることになっていました。個人でも3回の模擬授業の機会が与えられ、合計6回の模擬授業をこなしました。最後の6回目のみ、自分で教材を選びましたが、それまでは学校側が「この教材でこのことについて教える」というのを示してくれているので、セルフアクセスの時間を使いながら、先生と話し合い準備をしていきました。自分が模擬授業をする番ではないときは教室の後ろに座り模擬授業の様子を見ていました。 最初の1ヶ月の模擬授業の間は、同じ学校内で英語を学んでいる中国人やペルー人、レバノン人が実際に生徒になってくれました。日本人以外に英語を教える機会はそうそうにないので、とても貴重な経験ができました。 模擬授業をした翌日に他の生徒から意見をもらったり、先生からのアドバイスをもらったり、授業を振り返って特定のシチュエーションについて考えたりと反芻する機会がありました。

クラスメイトについて

クラスの人数は11人いて、そのうち7人が日本人で、3人が韓国人、1人が台湾人でした。TESOLコースということもありやはりアジア圏に国籍が集中してしまうようで、他の日から始まったTESOLコースも同じような感じでした。そして心なしか男性が少なかったように感じます。そして年代もバラバラで、20代後半からが多かったです。大学を休学してTESOLコースを取りにきていたのは二人だけで、他の人はある程度キャリア経験がありました。 23937541759_9aef74b0c1_z
また、全員が教育に関わっていた人というわけでもなく、ちょっと興味があったから取ってみたという人もいました。「教員免許は持っているけど理科の免許だし、アパレルで働いていて、、」という人もいれば、幼稚園の先生をしていた人や、事務系の仕事をしていたという人もいました。
クラスメイトとは、お昼を食べたり、時々夕食を食べに行ったりすることもありました。休日に一緒に遊んだり、また学校自体がツアーのようなものを企画しているのでそれに一緒に参加したりと、学校内外で関わっていました。

為になった授業

TESOLの理論を学びながら、実際に生徒役になって授業を受けれたのはとても良かったと思います。授業の構成の仕方を学んで、実際に授業を受けてく中で「今やってるアクティビティは授業の中でいうこの部分」というのを随時教えてくれました。

大学生の時に、教職の授業でも授業構成については学習しましたが、TESOLコースの方が人数も少なく、先生との距離も近かったので、大学で学んだときよりもしっかり学べた気がしています。

ホームステイについて

最初の一ヶ月滞在をしました。67歳のご夫婦で22歳の娘さんがいましたが、娘さんは一人暮らしをしていて時々会いにくるという感じでした。二人とも本当にとても優しかったです。到着してからハウスルールが書かれた紙をもらい、大事なことはそれに書かれていたのでミスコミニュケーションも起きず、1ヶ月平穏に過ごせました。

ただ、二人ともオーストラリア英語だったので、最初の方は聞き取りづらかったので少し大変でした。 二人とも働きにでていたので、朝自分が起きる前にはもう出発していて、学校から帰ってきてから顔を合わすことが多かったです。

朝食と昼食は冷蔵庫にあるものを勝手に使って良いから自分で作って食べてねという感じで、毎日サンドイッチを作って学校に持って行ってました。夕食は毎日美味しく、その日学校であったことや、日本とオーストラリアについて話しながら食べていました。お家もとてもきれいにしてあり、良いホストファミリーに出会えて本当にラッキーだったと思います。オーストラリアに二つ目の家族ができました。

シドニーについて

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私はシドニーに2ヶ月半に過ごした後、メルボルン3日、アデレード3日と旅行をしました。他の都市と比べて思ったことは、とにかくシドニーは建物が大きいということです。そこにやはり都会だなという印象を受けました。そして、建造物やストリートの名前など、シドニーのいたるところでイギリスを感じました。これはシドニーに限ったことではないかもしれませんが、植民地であったことがとても色濃く残っていて勉強になりました。

またシドニーでは本当にたくさんの国籍の人がいて、多用な文化を目の当たりにしました。ひげを蓄えてターバンを巻いている運転手がいたり、肌を露出させないように目もと以外黒い布で全身を覆っている人が居たりと様々でした。多国籍の人が暮らしているのは、人種のるつぼと言われているアメリカに限らないのだと感じました。ただオーストラリアの先住民であるアボリジニの方を見る機会はあまりありませんでした。アデレードに行った時に初めてアボリジニの方を見ました。(ホストファミリーにアボリジニについて聞いたところ、それはたまたま私が町中でしか行動しておらず、シドニーの中でもアボリジニがいっぱいいるところはあるよと言われました。)

私がオーストラリアに行って、もっとも興味深かったのは、シドニーでのホームレスの多さでした。日本にもホームレスの方はいますが、あまりお金を乞うことはしていないと思います。シドニーでは、老若男女関わらずいろいろなホームレスを見かけました。そして中には本当にホームレスなのかと疑うような人もいましたし(犬を飼っていたり、ちょっと小太りだったり)、また多くの人がたくさんの寄付をしていたこともとても驚きでした。「キリスト教の国では施しの精神が強い」ということを友達と話したのですが、こういったところで宗教的な背景による文化の違いを見ることができたかなと思います。

帰国後は高校で英語教師として

私は留学直後、札幌の高校で英語の先生として働くことが決まっています。今までは家族旅行程度の海外経験しかありませんでした。

英語の先生として、やっぱり海外経験があるにこしたことはないと思っていたので、たった3ヶ月といえどオーストラリアでの生活した経験を生徒に伝えていけたら良いなと思っています。TESOLで学んだことを糧に良い授業をするのはもちろんのこと、生徒がグローバルに活躍するためのきっかけ作りになりたいです。

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今回オーストラリアに行って、日本とアメリカの関係の深さを感じました。テレビでニュースを見ても、オーストラリアに居たときはアメリカについての報道はありませんでした。しかし、日本に帰ってきた途端に、日米関係のみならず、アメリカで行われたイベントについてのニュースが報道されていました。日本にいる間は、それがあたり前と思っていましたが、少し外にでてみると、今まで気づかなかったことに気づくことができました。

私はこれから英語教師として、子ども達の「国際化」に関わります。その中で、偏った知識や見方ではなく、多方面からの視野や考え方をもたせていきたいと思います。