【カナダ公立カレッジ体験談】幼児教育が自分を見つめ直す機会になりました
2022年9月13日
カナダ トロントGeorge Brown Collegeで「Early Childhood Education(C100)Diploma」(2年)を受講し実習も経験されて無事卒業されたHarunaさんから体験談を頂きました。
そこで、子供が好きだったことと、幼児教育の資格があるとカナダ国内では就職に強いという話を聞いたのでEarly Childhoodに興味を持ちました。
ジョージブラウンを卒業して活躍している先輩方の評価が高かったので、ジョージブラウンにしました。
Early ChildhoodにはEducatorとAssistantの2つのコースがあり、ざっくり言うとEducatorは必ず保育所に1人はいないといけない職種です。AssistantよりEducatorの方が待遇が良いこともあり、私はEducatorの方を受講しました。
(※ファストトラック=長期休暇を返上で受講することで1年半で卒業が可能になる)
ファストトラックは夏休みや冬休みがないのでクラスメイトにびっくりされましたが、休みなしで受けることに苦痛はかんじませんでした。
1セメスター(学期)は7週間授業+1週間ブレイク+7週間授業=合計15週間(約4ヶ月)で構成されていて、1学期と2学期の間で1ヶ月間実習をするという流れでした。
最初の7週間が終わるときにミッドターム(中間テスト)、次の7週間が終わるときにファイナル(期末テスト)があります。
年間で1つだけ選択科目がありますが、他はすべて授業が設定されていて必修でした。
授業は私はトロントの自宅からオンラインで受講していましたが、朝9:00から夕方4時までびっしり入っていて、授業が終わったら課題をやっていたのでかなり大変です。
教科書はみんなFacebookなどで中古を探して安く買っていました。
カナディアンのクラスメイトは英語とフランス語で取り組んでいましたが、ほとんどはフランス語をしばらく勉強しておらず話せないので、苦労していました。
また、身の回りの葉っぱなどを拾ってきて、どんな遊びができるか、またそれは幼児教育のどのステージでどういう力を伸ばせるものなのかなどをレポートとしてまとめて提出するという授業もありました。
面白かったのは、留学生向けの英語の授業をカナディアンの学生もとっていたことです。
どの授業でもレポート提出が多いですが、留学生はカナディアンと同じクオリティでは書けないので、ライティングの書き方などを教えてもらえます。
文献の引用の正しい方法などはカナディアンでもわかっていない人が多く、留学生の私でもわかるような文法がわからなかったりしたのは興味深かったです。
幼児教育なので当然子供に関する勉強を中心にしていくのですが、この授業は子供について学ぶ前に自分の性格を知ろうというものでした。
16 personalitiesという性格診断テストを使って自己分析し、グループワークでお互いに自分について発表しました。
この授業を通してわかったことは、誰もが自分についてある種のステレオタイプやコンプレックスを持っているということです。
例えば私だったら、今までは日本に住む日本人として、いわゆる多数派として暮らしていました。ところがカナダに来てから、日本人である私は突然マイノリティになり、それについてコンプレックスを抱いています。
同じように、カナダで生まれ育ったのに民族的ルーツは外国にあるせいで自分のアイデンティティがわからなくなってしまったり、言語障害を持っていたり、クラスメイト1人1人にコンプレックスがありました。
子供を教育するから子供の勉強をするだけなのかと思っていましたが、思わぬ形で自分のことを客観視できる機会になり、とても勉強になる授業でした。
また、通学時間がないので、課題に取り組む時間が確保できたこともよかったです。
韓国人のクラスメイトは元々友人同士だったのか、一緒に勉強や課題に取り組んでいたりしてたみたいで、それがうらやましかったです。
ディスカッションをする時間ももちろんたくさんありました。
幼児教育の分野は特に、ケーススタディを使って「こういう場合自分ならどう対処する?」というようなことをひたすらディスカッションすることが多いみたいです。
クラスメイトはカナディアンのネイティブばかりで、英語が使えて当たり前の環境でした。
全員英語がわかっているていで授業が進むので、そのプレッシャーは大きかったように思います。
あとは、宿題の量が半端じゃないです。各授業ごとに宿題が出るので、授業が終わったあとも宿題で時間がとられます。なので、アルバイトは土日しかできなかったです。
一方で、先生の話を聞いていない人が多くて、私でも理解できたことをカナディアンが聞き返したりすることもありました。カナディアンは留学生より授業料が安いこともあってか、途中で離脱していく人もいました。
各実習は1ヶ月単位でセメスターとセメスターの間にあり、毎週火曜日と水曜日に地元のスクールに行きました。
3回の実習は毎回別なスクールにアサインされたのですが、そのスクールの種類によって1日の実習時間はことなりました。
たとえば、フルタイムのスクールであれば、朝7時半から夕方3時半とか4時まで、プリスクールやアフタースクールであれば3時間くらいで短かったです。
実習は普段の授業よりもさらに大変で、一番は提出物の量が多かったことです。
日常の何気ない場面を日記のような形でレポートとして提出したり、DCRというもっと本格的な課題レポートの作成、保護者向けのニュースレターの作成、子供たちとするアクティビティの準備など本当に大変でした。
中でもDCRは、先生のアクションや子供の様子を観察して、ある活動を通してその子が何を学んでいるか、そこからさらに発展させるにはどうしたらよいかといったことをまとめて、合計5枚のレポートにして毎回の実習で提出するという過酷なものでした。
もちろん、実習が辛いっていう人もいたんですが、私はどのスクールも良い先生ばかりで大変でしたが楽しかったです。
実習の前に必ず受けなくてはならないのですが、1日目はオンライン、2日目がセンターに出向いてテストがおこなわれます。
この2日目が辛くて、というのも私以外全員カナディアンだったみたいで、医療系の専門用語ばかりで説明が理解できず、担当の先生に煽られたりしてかなりきつかったです。
幼児教育は子供を扱うので、免許の更新や予防接種、メディカルチェック、警察証明の取得など、事務手続きがかなりたくさんあります。全部の実習で毎回やらなくてはならなかったので、すごく大変でした。
まず、定時は絶対に守ります。5分前から帰る準備始めてることが多いです(笑)
日本で問題になっているような保育士の時間外労働は全然ないです。
先生1人に対して何人の子供を見れるかという配置基準がカナダの方が少なく、それだけ目が届くし先生の数も多いです。
なので、女性で子供を妊娠していても出産ギリギリまで働けるような環境です。実習先の先生のひとりは、出産前日まで働いていたと言っていました。
それでも最近保育士の待遇が良くないという声が挙がっていて、現在の保育士の最低時給25ドルでは少なすぎるということで待遇の改善を求めています。
抱負になるかはわからないですが、カナダドルでお金を稼いで両親に留学の費用を返してあげたいなって思っています。
ワーホリ1年を終えて帰国したときに自分に何も残っていないと感じたそうですが、その危機感を自らの行動に変えてたくましく生きていくHarunaさんはとても眩しく見えました。
これからカナダで仕事がスタートしますが、持ち前の明るさで頑張ってくださいね。
日本から応援しています!
Harunaさんのワーホリ体験談⇒「【ワーホリ→進学】どうせならもっと勉強して英語を自分のものにしたい」
Harunaさんの進学準備コース体験談⇒ 「コロナでオンライン留学!無事に進学準備(UCTP)コースを卒業しました」
Harunaさんの進学準備コース体験談⇒ 「コロナでオンライン留学!無事に進学準備(UCTP)コースを卒業しました」
ビザ | 学生ビザ |
留学都市 | トロント |
留学先学校 | George Brown College |
受講コース | Early Childhood Education(C100) |
受講期間 | 1.5年(ファストトラック) |
目次
なぜGeorge BrownのEarly Childhoodを受講しようと思ったんですか?
元々はフライトアテンダント志望だったのですが、当時はコロナウイルスで航空業界の先行きが怪しく、また年齢を重ねても続けていけるイメージがありませんでした。そこで、子供が好きだったことと、幼児教育の資格があるとカナダ国内では就職に強いという話を聞いたのでEarly Childhoodに興味を持ちました。
ジョージブラウンを卒業して活躍している先輩方の評価が高かったので、ジョージブラウンにしました。
Early ChildhoodにはEducatorとAssistantの2つのコースがあり、ざっくり言うとEducatorは必ず保育所に1人はいないといけない職種です。AssistantよりEducatorの方が待遇が良いこともあり、私はEducatorの方を受講しました。
年間のスケジュールを教えてください。
2年で修了できるコースでしたが、私はファストトラックで受講しました。(※ファストトラック=長期休暇を返上で受講することで1年半で卒業が可能になる)
ファストトラックは夏休みや冬休みがないのでクラスメイトにびっくりされましたが、休みなしで受けることに苦痛はかんじませんでした。
1セメスター(学期)は7週間授業+1週間ブレイク+7週間授業=合計15週間(約4ヶ月)で構成されていて、1学期と2学期の間で1ヶ月間実習をするという流れでした。
最初の7週間が終わるときにミッドターム(中間テスト)、次の7週間が終わるときにファイナル(期末テスト)があります。
年間で1つだけ選択科目がありますが、他はすべて授業が設定されていて必修でした。
授業は私はトロントの自宅からオンラインで受講していましたが、朝9:00から夕方4時までびっしり入っていて、授業が終わったら課題をやっていたのでかなり大変です。
教科書はみんなFacebookなどで中古を探して安く買っていました。
授業内容を教えてください。
Dual Language Assignment という授業では、日本語と英語で本を自分で読んで、動画で撮影して提出しました。カナディアンのクラスメイトは英語とフランス語で取り組んでいましたが、ほとんどはフランス語をしばらく勉強しておらず話せないので、苦労していました。
また、身の回りの葉っぱなどを拾ってきて、どんな遊びができるか、またそれは幼児教育のどのステージでどういう力を伸ばせるものなのかなどをレポートとしてまとめて提出するという授業もありました。
面白かったのは、留学生向けの英語の授業をカナディアンの学生もとっていたことです。
どの授業でもレポート提出が多いですが、留学生はカナディアンと同じクオリティでは書けないので、ライティングの書き方などを教えてもらえます。
文献の引用の正しい方法などはカナディアンでもわかっていない人が多く、留学生の私でもわかるような文法がわからなかったりしたのは興味深かったです。
特に印象に残った授業はありますか?
Interpersonal Communication という授業です。幼児教育なので当然子供に関する勉強を中心にしていくのですが、この授業は子供について学ぶ前に自分の性格を知ろうというものでした。
16 personalitiesという性格診断テストを使って自己分析し、グループワークでお互いに自分について発表しました。
この授業を通してわかったことは、誰もが自分についてある種のステレオタイプやコンプレックスを持っているということです。
例えば私だったら、今までは日本に住む日本人として、いわゆる多数派として暮らしていました。ところがカナダに来てから、日本人である私は突然マイノリティになり、それについてコンプレックスを抱いています。
同じように、カナダで生まれ育ったのに民族的ルーツは外国にあるせいで自分のアイデンティティがわからなくなってしまったり、言語障害を持っていたり、クラスメイト1人1人にコンプレックスがありました。
子供を教育するから子供の勉強をするだけなのかと思っていましたが、思わぬ形で自分のことを客観視できる機会になり、とても勉強になる授業でした。
オンライン授業でよかった点、不便だった点
よかった点
わからない単語や知識などを調べながら受講ができたので、授業についていけなくて困るということがなかったことです。また、通学時間がないので、課題に取り組む時間が確保できたこともよかったです。
不便だった点
やはり友達ができにくかったことです。韓国人のクラスメイトは元々友人同士だったのか、一緒に勉強や課題に取り組んでいたりしてたみたいで、それがうらやましかったです。
語学学校とカレッジではどういう点が大きく違いましたか?
授業は基本的に教授の講義を聴く時間が多かったと思います。ディスカッションをする時間ももちろんたくさんありました。
幼児教育の分野は特に、ケーススタディを使って「こういう場合自分ならどう対処する?」というようなことをひたすらディスカッションすることが多いみたいです。
クラスメイトはカナディアンのネイティブばかりで、英語が使えて当たり前の環境でした。
全員英語がわかっているていで授業が進むので、そのプレッシャーは大きかったように思います。
あとは、宿題の量が半端じゃないです。各授業ごとに宿題が出るので、授業が終わったあとも宿題で時間がとられます。なので、アルバイトは土日しかできなかったです。
一方で、先生の話を聞いていない人が多くて、私でも理解できたことをカナディアンが聞き返したりすることもありました。カナディアンは留学生より授業料が安いこともあってか、途中で離脱していく人もいました。
実習について教えてください。
本来は合計4回実習があるはずだったのですが、私のときはコロナの影響で3回に減ってしまいました。各実習は1ヶ月単位でセメスターとセメスターの間にあり、毎週火曜日と水曜日に地元のスクールに行きました。
3回の実習は毎回別なスクールにアサインされたのですが、そのスクールの種類によって1日の実習時間はことなりました。
たとえば、フルタイムのスクールであれば、朝7時半から夕方3時半とか4時まで、プリスクールやアフタースクールであれば3時間くらいで短かったです。
実習は普段の授業よりもさらに大変で、一番は提出物の量が多かったことです。
日常の何気ない場面を日記のような形でレポートとして提出したり、DCRというもっと本格的な課題レポートの作成、保護者向けのニュースレターの作成、子供たちとするアクティビティの準備など本当に大変でした。
中でもDCRは、先生のアクションや子供の様子を観察して、ある活動を通してその子が何を学んでいるか、そこからさらに発展させるにはどうしたらよいかといったことをまとめて、合計5枚のレポートにして毎回の実習で提出するという過酷なものでした。
もちろん、実習が辛いっていう人もいたんですが、私はどのスクールも良い先生ばかりで大変でしたが楽しかったです。
プログラム全体で特に辛かったことはありますか?
AEDの講習が辛かったです。実習の前に必ず受けなくてはならないのですが、1日目はオンライン、2日目がセンターに出向いてテストがおこなわれます。
この2日目が辛くて、というのも私以外全員カナディアンだったみたいで、医療系の専門用語ばかりで説明が理解できず、担当の先生に煽られたりしてかなりきつかったです。
幼児教育は子供を扱うので、免許の更新や予防接種、メディカルチェック、警察証明の取得など、事務手続きがかなりたくさんあります。全部の実習で毎回やらなくてはならなかったので、すごく大変でした。
実習を経験して、日本の職場環境との違いなど感じたことがあれば教えてください。
日本で社会経験がないのできちんと比較ができないですが、カナダの方が働きやすさはあるのかなという印象です。まず、定時は絶対に守ります。5分前から帰る準備始めてることが多いです(笑)
日本で問題になっているような保育士の時間外労働は全然ないです。
先生1人に対して何人の子供を見れるかという配置基準がカナダの方が少なく、それだけ目が届くし先生の数も多いです。
なので、女性で子供を妊娠していても出産ギリギリまで働けるような環境です。実習先の先生のひとりは、出産前日まで働いていたと言っていました。
それでも最近保育士の待遇が良くないという声が挙がっていて、現在の保育士の最低時給25ドルでは少なすぎるということで待遇の改善を求めています。
今後の予定・抱負を教えてください。
今後はトロントに戻って、何年かはECE(Early Childhood Educator)として働きます。抱負になるかはわからないですが、カナダドルでお金を稼いで両親に留学の費用を返してあげたいなって思っています。
北海道留学センター相澤から一言
はじめてカナダにワーホリで渡航してから3年、カレッジで揉まれてさらに成長した姿が見れて本当に嬉しいです。ワーホリ1年を終えて帰国したときに自分に何も残っていないと感じたそうですが、その危機感を自らの行動に変えてたくましく生きていくHarunaさんはとても眩しく見えました。
これからカナダで仕事がスタートしますが、持ち前の明るさで頑張ってくださいね。
日本から応援しています!
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