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IELTS(アイエルツ)試験とは?

書店に行くと英検やTOEICの参考書が目につきますが、IELTS用の試験対策本も密かに置いてあります。

IELTSはアイエルツと読み、International English Language Testing Systemの略です。

つまり、国際通用性のある英語試験だということになります。

ケンブリッジ英語検定と並んで世界的に知られているIELTSとは何かをご説明します。


IELTSとは

IELTSは、イギリスの有名大学ケンブリッジ大学にある非営利組織である、「ケンブリッジ大学英語検定機構」などが作成する英語4技能(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)の熟達度を測るテストです。世界で年間300万人が受験し10000以上の教育・国際機関、企業等が認定しています。

アカデミックモジュールとジェネラルモジュールの2種類のモジュールに分かれており、受験者は目的に応じてどちらかのモジュールを選んでテストに臨みます。

★アカデミックモジュール

・英語圏の大学や大学院に進学したい方向け
(オーストラリア、カナダの大学や大学院では、このアカデミックモジュールの結果が入学許可の判断基準)

・英語圏での看護師や医師登録の申請をする方

★ジェネラルモジュール

・学校ではなく仕事の研修などを英語圏で考えている方や、移住の申請をする方向け

IELTSのレベル表

IETLSは1.0から9.0まで、0.5単位でバンドスコアが出されます。合格、不合格はありません。4技能(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)の各パートでバンドスコアが出され、総合評価としてオーバーオール・バンド・スコアが与えられます。
バンドスコア 英語レベル 英語力
9.0 最上級 十分に英語を駆使する能力を有している。
適切、正確かつ流暢で、完全な理解力もある。
8.0~8.5 時折、非体系的な不正確さや不適切さがみられるものの、十分に
英語を駆使する能力を有している。
慣れない状況においては、誤解が生ずることもありえる。込み入った
議論に、うまく対応できる。
7.0~7.5
(大学院進学レベル)
時折、不正確さや不適切さがみられ、また状況によっては誤解が
生ずる可能性もあるが、英語を駆使する能力を有している。複雑
な言語も概して上手く扱っており、詳細な論理を理解している。
6.0~6.5
(大学進学レベル)
上級 不正確さ、不適切さ、および誤解がいくらか見られるものの、概して
効果的に英語を駆使する能力を有している。
特に慣れた状況においては、かなり複雑な言語を使いこなすことができる。
5.0~5.5
(専門学校進学レベル)
部分的に英語を駆使する能力を有しており、大概の状況において全体的な
意味をつかむことができる。
ただし、多くの間違いを犯すことも予想される。自身の分野においては、
基本的なコミュニケーションを行うことができる。
4.0~4.5 中上級 慣れた状況においてのみ、基本的能力を発揮できる。
理解力、表現力の問題が頻繁にみられる。複雑な言語は使用できない。
3.0~3.5 非常に慣れた状況において、一般的な意味のみを伝え、理解することができる。
コミュニケーションが頻繁に途絶える。
2.0~2.5 中級 確実なコミュニケーションを行うことは不可能。慣れた状況下で、
その場の必要性に対処するため、極めて基本的な情報を単語の羅列や短い
定型句を用いて伝えることしかできない。
英語による会話、および文章を理解するのに非常に苦労する。
0~1.5 初級 いくつかの単語を羅列して用いることしかできず、基本的に英語を使用する
能力を有していない。
IELTSと他の試験のレベルの違いについては下記をご覧ください。

各種試験との比較換算表

IELTSの試験内容

IELTSはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのスキルを測るテストとなっています。合計所要時間は2時間45分で各セクションの間に休憩がないため、長丁場です。2019年3月からスピーキング以外はコンピュータ上で受験が可能となっています。

◆Listening リスニング

試験時間 約30分(その後解答転記時間が10分与えられます)
問題 全40問
選択問題、組み合わせ問題、計画・地図・図表の分類、
用紙・メモ・表・フローチャートの穴埋め、要約・文章完成、
記述式問題
試験パートは4つのセクションに分かれています。

セクション1
日常生活における2人の人物による会話
Ex. 宿泊施設の予約など

セクション2
日常生活におけるモノローグ
Ex. 地域の施設に関する描写、食事の手配に関する説明など

セクション3
教育の現場における複数(最大4名)の人物間の会話
Ex. 課題について話し合う大学の指導教官と生徒、研究計画について議論する学生など

セクション4
学術的なテーマに関するモノローグ
Ex. 大学の講義など

※どのセクションも音声は一度しか聴くことができません。



◆Reading リーディング

試験時間 60分
問題 全40問
選択問題、正誤問題、組み合わせ問題、見出し・主題の選択、
文章・要約・メモ・表・フローチャート・図表の穴埋め、記述式問題
3つのセクションに分かれています。
★アカデミック・リーディング
・合計3つの長文
・書籍、専門誌、雑誌、新聞などからの抜粋で、学術的なトピックに関して一般読者向けに書かれたもの
・大学や大学院に進学を予定している受験者もしくは就職を希望している受験者に適している
・描写文や事実を述べた文、いろいろな見解が書かれた文から物事を分析したものなど
・図形やグラフ、イラストなどが含まれる場合あり
・専門用語が使われている場合には注釈がつく
 
★ジェネラル・トレーニング・リーディング
セクション1
・2〜3の短文
・短文は、同じトピックを扱ったさらに短い6〜8つの文(ホテルの広告など)で構成されることもあり
・題材は英語圏での日常生活に関連したものセクション2
・仕事に関連した2つの短文
・仕事への応募、企業方針、給与や労働条件、職場環境、人材育成と研修などセクション3
・一般的なトピックを扱った比較的長めで複雑な文章
※どのセクションも、文章は実際の掲示や広告、企業ハンドブック、公的文書、本、新聞、雑誌などからの抜粋です

◆Writing ライティング

試験時間 60分
問題 全2問
Task1:約150語
Task2:約250語
★アカデミック・ライティング
Task1
・データを分析・比較し、それを説明する、もしくは物事の過程や手順を説明する力が問われます
・グラフや表、図形を分析し、自分の言葉で客観的に説明しますTask2
・ある問題に対してどのような意見を持っているかを説明します
・問われるのは、根拠や例を挙げて比較検討しながら、筋道を立てて自分の主張を展開し、説得力をもたせる力です
・出題されるのは、大学や大学院に進学を予定している受験者もしくは就職を希望している受験者に適した一般的な題材です※どちらのタスクでも、改まった文体で書くことが求められます
 
★ジェネラル・トレーニング・ライティング
Task1
・私的な文章を書く課題が出されます
・与えられた状況に合わせて、情報を求めたり、立場を説明する手紙を書きます
・必要な情報を盛り込み、要求や希望、意見や不満などを表現する力が問われます
・内容を個人的なものである場合もあれば、よりフォーマルな文体を求められる場合もありますTask2
・必要な情報を記述したり、問題を提示し、その解決策を示す力、自分の主張を述べ、説得力をもたせる力、また意見や根拠、論点を正しく評価し、反論する力が問われます
・ある見解や議論、問題についてエッセーを書きます
・アカデミック・ライティングのTask2ほど改まった文体は求められません
◆スピーキング
試験時間 11〜14分
問題 試験官との1対1のインタビュー形式
3つのパートから構成されます。
Part1:自己紹介と日常生活に関する質問(4〜5分)
・試験官が自己紹介をしたあと、受験者の名前を尋ね、パスポートを使って本人確認
・その後、試験官から家族、仕事、勉強、趣味などの一般的なトピックについて質問されるPart2:スピーチ(3〜4分)
・試験官からトピックと言及すべきポイントが書かれたカード(Task Card)が渡される
・受験者には1分の準備時間とメモを取るための鉛筆と紙が与えられる
・その後、最大2分間のスピーチを行う
・スピーチ の後には、試験官から同じトピックについて1~2つ質問されますPart3:ディスカッション(4〜5分)
・試験官からパート2のトピックについて、より掘り下げた質問がされ ます
・受験者はトピックについてより深く自分の考えを述べることが できます


(以上、出典:公益財団法人日本英語検定協会)