TOEIC(トーイック)とは?
日本で英語試験といえばTOEIC(トーイック)。就職活動や転職の際には英語力の指標として企業側が判断基準にしている日本では不動の地位を誇る英語試験です。
ここでは、TOEICの試験内容について詳しく解説していきます。
TOEICの最大の特徴はビジネスシーンにほぼほぼ限定されている点です。企業が英語力を見る基準にTOEICを採用しているのは、ビジネスシーンで使える英語力があるかどうかがこのテスト結果で判断できるとしているからですね。
長らく議論の的になってきていたのは、このTOEICがある特定のスキルしか測ることができないのではないかということ。後述しますが、TOEICの試験はReading(読む)とListening(聴く)能力しか測ることができませんでした。そのため、英語コミュニケーション、特にビジネスシーンにおける交渉やメール、電話の実用的な能力がわからず、スコアが高くてもそれが実際の英語力に反映していないという指摘があったのです。
そこで2007年に、TOEICのSpeaking&Writingというテストを作成。これによってこれまで足りていなかったスキルについてもスコアを出せるようになりました。が、Speaking&Writingは任意のため、依然としてReading&Listeningの受験者が圧倒的に多いという実態があります。その意味では、ケンブリッジ英語検定やIELTS(アイエルツ)と比べると、真の英語力を示すためのテストとしてはやや不足している点が否めません。
TOEICと他の試験のレベルの違いについては下記をご覧ください。
各種試験との比較換算表
◆Listening リスニング
試験は4つのパートに分かれています。
Part 1
1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない。4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。
Part 2
1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。印刷はされていない。設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。
Part 3
2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される。印刷はされていない。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。 各会話には設問が3問ずつある。
Part 4
アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。印刷はされていない。各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。トークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。各トークには質問が3問ずつある。
※どのセクションも音声は一度しか聴くことができません。
◆Reading リーディング
大きく、文法問題と読解問題に分かれます。
Part 5
不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。
Part 6
不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各長文には設問が4問ずつある。
Part 7
いろいろな文書が印刷されている。設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もある。各文書には設問が数問ずつある。
(出典:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)
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ここでは、TOEICの試験内容について詳しく解説していきます。
TOEICとは
TOEICとは、Test of English for International Communicationの略称で、トーイックと呼ばれています。これは「国際コミュニケーションのための英語力試験」という意味で、世界150カ国で実施され受験者は700万人にものぼるとされています。ちなみに日本では年間200万人以上がTOEICを受験していて、TOEIC受験者としては世界一を誇っています。TOEICの発案が日本人だということが、日本でTOEICがこれだけ繁栄している理由なのかもしれません。日本の次に受験者が多いのは韓国と言われています。その他アジア諸国や、フランスやギリシャなどのヨーロッパでも大学進学や就職、人事評価などにTOEICスコアを利用している国があります。TOEICの最大の特徴はビジネスシーンにほぼほぼ限定されている点です。企業が英語力を見る基準にTOEICを採用しているのは、ビジネスシーンで使える英語力があるかどうかがこのテスト結果で判断できるとしているからですね。
長らく議論の的になってきていたのは、このTOEICがある特定のスキルしか測ることができないのではないかということ。後述しますが、TOEICの試験はReading(読む)とListening(聴く)能力しか測ることができませんでした。そのため、英語コミュニケーション、特にビジネスシーンにおける交渉やメール、電話の実用的な能力がわからず、スコアが高くてもそれが実際の英語力に反映していないという指摘があったのです。
そこで2007年に、TOEICのSpeaking&Writingというテストを作成。これによってこれまで足りていなかったスキルについてもスコアを出せるようになりました。が、Speaking&Writingは任意のため、依然としてReading&Listeningの受験者が圧倒的に多いという実態があります。その意味では、ケンブリッジ英語検定やIELTS(アイエルツ)と比べると、真の英語力を示すためのテストとしてはやや不足している点が否めません。
TOEICのスコア
TOEICはReading&Listeningは、ReadingとListeningの2つのセクションに分かれており(当たり前ですが)、各セクション100問ずつ用意されています。各セクション5点〜495点までの5点刻みで採点され、その合計10点〜990点がTOEICのスコアとなります。スコア | 目安の英語レベル |
860点〜990点 | 自分の経験の範囲内であれば専門外の分野でも十分な理解ができる。 ネイティブスピーカーには及ばないが、語彙・文法・構文を正確に理解し運用する能力がある。 |
730点〜855点 | 通常の会話は理解でき、応答も早い。特定の分野であれば対応できる力がある。 正確さ・流暢さには個人差があるが、業務に支障をきたすレベルではない。 |
470点〜725点 | 通常の会話を理解し応答する力がある。基本的な文法や表現は理解しており、表現力の 不足はあれど自己の意思を伝える能力は備えている。 |
220点〜465点 | ゆっくり話してもらうか繰り返し・言い換えをしてもらえば簡単な会話はできる。 相手がノンネイティブに配慮をしてくれれば意思疎通が可能。 |
〜215点 | 単純な会話であっても部分的にしか理解できない。断片的に単語を並べるだけでスムーズな意思疎通はできない。 |
各種試験との比較換算表
TOEICの試験内容
TOEICは大きくListeningとReadingにセクションが分かれています。◆Listening リスニング
試験時間 | 45分間 |
問題 | 全100問 Part1:写真描写問題 Part2:応答問題 Part3:会話問題 Part4:説明文問題 |
Part 1
1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない。4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。
Part 2
1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。印刷はされていない。設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。
Part 3
2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される。印刷はされていない。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。 各会話には設問が3問ずつある。
Part 4
アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。印刷はされていない。各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。トークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。各トークには質問が3問ずつある。
※どのセクションも音声は一度しか聴くことができません。
◆Reading リーディング
試験時間 | 75分間 |
問題 | 全100問 Part5:短文穴埋め問題 Part6:長文穴埋め問題 Part7:1つの文書、複数の文書 |
Part 5
不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。
Part 6
不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各長文には設問が4問ずつある。
Part 7
いろいろな文書が印刷されている。設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もある。各文書には設問が数問ずつある。
(出典:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)
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